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「…………これは、何事だ?」
「ああフローレ。しー……」
「! すまない……。 ……アビスはどうしたんだ、体調でも悪いのか?」
「ううん、ただちょっと疲れてたみたいでね、みんなが来るまで少し休むように言ったんだ」
「そうか。そういう事なら良いのだが…」
「こんにちは~! ……っと、ごめんなさい。お休み中の方がいらっしゃるなんて」
「……。初めて見ますね、アビスさんが眠っているのは」
「ああ、来たな、ロコにシエル。……さて、全員揃ったがどうしたものか」
「起こしてしまわれるんですの? こんなに穏やかに眠ってらっしゃるのに」
「そうは言ってもだな……、本日の会議を始めねばならないだろう……」
「フローレ会長の仰る通りです。既に会議を始める時間を1分04秒過ぎています」
「シエルちゃんは細かすぎですわ! あっでは起こす前に写真をお撮りしてもよろしいでしょうか?
アビスさんのこんな姿は滅多に見られませんし…!」
「……それはやめておいた方が良いんじゃないかな~。 ただでさえこんな状況になってるの知ったら(照れて)怒りそうだしねぇ~」
「むぅ… 残念ですわ……」
「まあそういうわけだ。アビスには悪いが、体調が悪いわけではないのならそろそろ起きてもらうとしよう」
「ああ、その前に誰か、その辺りにあると思う僕の眼鏡を取ってくれないかな。せっかくこんなに近くにいるのに、ろくに顔も見れなくてね」
「どなたのが…ですか」
「勿論みんなの、だよ…? フフフ」
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